日本人の海外大留学生、96.4%が満足…実際に困ったことは?

2018.4.17 Tue 17:15

リセマム

 

海外の大学で学ぶ日本人留学生の96.4%が、

留学して「大変良かった」「良かった」と感じていることがDISCOの調査からわかった。

一方で、日本の就活スケジュールについては「賛成」より「反対」の方が多く、

4割以上が留学して「就職活動の進め方」に困ったと答えていた。

 

「海外留学生のキャリア意識と就職活動状況」(2018年4月発行)は、

海外の大学で学ぶ正規留学生、交換・派遣留学生の職業観や就職活動に関するアンケート調査。

ディスコが運営するバイリンガルのための就職・転職サイト「CFN」に登録している日本人留学生のうち、

卒業時期が2017年5月以降の者が対象。

2018年2月21日~3月19日の調査期間で、471人から回答を得た。

調査結果では、比較可能なものに関して国内学生(キャリタス就活・学生モニター)の調査結果や

過去データを引用しながら分析を行っている。

 

現在の英語力について「ネイティヴレベル」または「ビジネスレベル」と答えた割合は、

正規留学生が76.4%、交換・派遣留学生で62.4%。

国内の大学・大学院で学ぶ日本学生の9.2%と比べると、留学生の英語力は非常に高くなっている。

 

日本国外での勤務希望について、正規留学生と交換・派遣留学生をあわせた

日本人留学生の89.8%が「ぜひ働きたい」「どちらかといえば働きたい」と答え、

国内学生の44.6%を大きく上回った。就職活動の開始時期を見ると、

正規留学生は「卒業の1年前」27.1%、「卒業の1年半前」20.6%、「卒業の2年前」19.6%、

交換・派遣留学生は「卒業の1年半前」28.8%、「留学前」25.7%が多い。

 

日本の就活スケジュールへの賛否を尋ねると、

正規留学生は「賛成」11.1%、「どちらともいえない」46.2%、「反対」42.7%。

交換・派遣留学生は「賛成」11.1%、「どちらともいえない」35.8%、「反対」53.1%。

その理由について、「帰国のタイミングと合わず学業と両立できない」

「通年採用の方が良い」という意見が目立つ一方で、

「一斉に始まるので情報収集が容易かつ就職活動に専念できる」

「日程が決まっているため計画的に準備できる」といった意見もあったという。

 

留学前に不安だったことと実際に留学をして困ったことを質問すると、

留学前は「語学力不足」58.1%、「留学・生活費用」57.2%、

「授業レベルについていけるか」52.3%が上位だったが、

実際に困ったことでは「就職活動の進め方」45.6%、「語学力不足」45.1%、「留学・生活費用」38.6%が上位だった。

「就職活動の進め方」は、47.1%が留学前に不安を感じており、実際に困った割合と同水準となっている。

 

留学費用で実際にかかった(かかる予定)額では、正規留学生の費用総額が平均1,132.2万円。

留学期間の短い交換・派遣留学生でも平均215.8万円となっている。

そのうち家族が負担した額を尋ねると、正規留学生は948.5万円、

交換留学生は145.3万円。留学費用の多くを家族に頼っている状況だった。

 

留学全般についての感想では、「大変良かった」が75.4%を占め、

「良かった」21.0%をあわせると96.4%が留学したことに満足していた。

留学したことのメリットは、「語学力の向上」85.1%がもっとも多く、

ついで「異文化対応力の向上」76.6%、「精神的にタフになった(度胸がついた)」68.6%、

「国際理解を深め価値観が変わった」65.4%、「日本のよさを再認識できた」63.1%、

「自分に自信がついた」61.6%だった。